院内がん登録解析システム Prometheus Pro
Prometheus Proは、がん診療連携拠点病院の院内がん登録標準項目(2006年度版)に準拠した内容と、臨床研究に即した各がん個々の詳細な病歴や治療内容データの登録管理・データ分析・解析機能伴うシステムです。
診療登録の標準化、統計や生存率などの分析、拠点の連携、これらの機能を全て備えています。
システムの特徴
データ登録
がん診療連携拠点病院の院内がん登録標準項目(2006年度修正版)に準拠した内容と、臨床研究に即した臓器がん個々の詳細な病歴・治療のデータが登録できます。
がん診療連携拠点病院の院内がん登録標準項目と
臓器がん登録に対応した入力内容- 項目名称、項目枠に色を付け項目わけが可能
- 臓器がん登録が同一画面から入力が可能
臨床研究に即した臓器がん個々の詳細な病歴・治療のデータが登録可能
臓器別の詳細な癌登録が可能です
胃・大腸・肝・肺・乳がんの登録は標準仕様で登録可能。
(臓器癌登録もカスタマイズすることで対応可能です。)
入力補助機能
- ステージ分類を自動判定。(TNM分類を入力することで判定します。)
- 住所、住所コード、郵便番号など基本情報は仮登録済み。
品質管理機能
性別と部位/組織、年齢と部位/組織、局在と側性、局在と組織等をIARCチェックに従い設定します。
データ連携
院内システムとのデータ連携が出来ます。患者基本情報はもとよりケースファインディング用病名データ等が可能です。
ケースファインディング
疾患情報(データ)から登録候補リストを作成し各種情報(患者属性・既往歴等)から登録、非登録を切り分けることが出来ます。
仮登録用データには、病院内の病名情報を利用して仮登録を行う事が出来ます
医事病院情報、レセプト公式情報(入院・外来)、DPC様式1等
ケースファインディング補助情報が表示できます
病理情報、治療(化学療法・放射線治療)情報等を活用できます。
※これらの情報から自動ケースファインディングも可能です。
データ活用
登録されたデータを強力にサポートする。疾患別・病態別の累積生存率をグラフ化したり、各種検定・一般統計・集計機能を利用して簡単に登録報告や治療成績を出力できます。
集計(1次元・2次元)、一般統計
- 平均値・標準偏差・最大・中央値などの基本的な統計
- 相関図と一次回帰係数
- 平均値の差の検定
- Wilcoxon順位和検定
- 独立性の検定
生存率の計算と検定
- Kaplan-Meier法
- 生命保険数理法
- 累積生存率の標準誤差に基づく検定
- Mantel-Haenszal検定
- ログランク検定
- 一般化Wilcoxon検定
- Cox-mantel検定
※Cox比例ハザードモデル多変量解析開発中
機能概要
登録内容
2006年改正院内がん登録標準項目(10~870)
臓器がん規約に伴なう登録項目(胃・大腸・肝・肺・乳がんは標準装備)
*その他の臓器についてもカスタマイズで対応可能。
電子カルテ・DPCシステムとのデータ連携
医事システムより患者基本情報を移行することが可能(更新タイミングおよび更新方法は要相談)
医事情報やDPC・レセプト情報を活用することでケースファインディング用の情報を作成することが可能 。
統計機能
臨床に即した統計解析内容で、検索・集計・表示・統計機能が可能。グラフ、表示内容のファイル出力可能。
一般統計
必要な項目を指定することにより、次の統計計算が自動的にデータを読み込み、実行されます。
基本統計量
平均値、標準偏差値、最大値、最小値、中央値、中心値が計算されます。
相関と回帰
2種類の数値間の次の内容が求められます。
- X-Y平面状のプロット
- 一時回帰式と一時回帰直線
- 相関関数
平均値の差の検定
2群間の平均値の差のt-検定(母分散が異なる場合はWelchの方法になります)
Wilcoxon順位和検定
母集団の分布に依存しない検定
独立系の検定(Χ2検定)
6×6表まで可能、2×2表のときはYatesの補正値、Fisherの直接確立も計算されます。
生存率の計算と検定
検定したデータをグループ化して、各種計算法による生存率を計算することができます。
生存率の計算
- 生命保険数理法
- Kaplan-Meier法
生存率の検定
- 累積生存率の標準誤差による検定
- Mantel-Haenszal法
- ログランク法
- 一般化Wilcoxon法
- Cox-mantel法
セキュリティ
各ユーザーのシステム操作状況はログとして記録され追跡調査できます。
ユーザーごとに使用できる機能および管理できる疾患は限定することが可能です。
オプションで、ICカードにアクセス権限とPrometheusデータを暗号化と保持するセキュリティ製品「FSS」を設定します。
ファイル出力システム
国立がんセンター(厚生労働省)提出ファイル出力
地域がん登録提出ファイル出力(県がん登録にも対応可能)
ユーザー管理
使用ユーザーの登録、使用機能の制限と言ったアクセス権限の設定が可能です。
システム管理者など特定の職員のみ使用できるように設定することが可能です。
購入前のQ&A
国の提供している無償ソフト(Hoscanr)が
ありますが、
なぜ提供しているのですか?
データ分析機能によるデータ活用を得意としています。
また、市立病院様や大学病院様、私設病院様のご要望をカスタマイズした納品をさせていただきますので、データ数をこなす医療機関様には大変重宝いただいております。
医療機関様の声を反映させたスタンドーアローン版/ネットワーク版とご提供いたします。
標準項目の登録だけなく、各臓器がん登録に準じた登録も可能なため病院のがん登録システムとしてDrにも活用して頂けるシステムです。
診療情報管理士の資格を取得されている方の病院情報発信のお手伝いをさせていただき、学会発表などでお役立ていただいております。
医療機関様のニーズにあったケースファインディング設定を当社が全てご要望を反映した設定にして納品いたします。
電子カルテやオーダーリングシステムとの連携により、一度医療情報システムに登録した情報を2度入力が省け、人的入力によるケアレスミスも防げます。
ユーザー様のコメント
- がん登録拠点病院の指定を受けているため、自院での実績などを分析しHPに情報発信をしています。
- ユーザー登録によりログインをおこない、患者様の情報はセキュリティーも万全です。
- がん登録に関して経験豊かな人材方や、システム技術者の方は、長い経験を生かした情報を配信いただけるので最初の設定・使用方法など、サポート体制が万全です。
- 診療情報学会での交流のみで、把握ができていない内容を全国レベルで情報が入手できます。
導入病院一覧
- 市立札幌病院
- 砂川市立病院
- 留萌市立病院
- 水戸医療センター
- 東海大学医学部付属病院
- 東京医科大学病院
- 東京医科大学茨城医療センター
- 東京医科大学八王子医療センター
- 日本医科大学千葉北総病院
- 名古屋記念病院
- 深谷赤十字病院
- 南和歌山医療センター
- 東京慈恵会大学附属柏病院
- 東京慈恵会大学(本院)
- 立正佼成会附属佼成病院
- 静岡市立静岡病院
- 埼玉石心会病院
- 三菱京都病院
- 箕面市立病院
- 石心会川崎幸病院